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講演2 馬場悠男先生

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15回生の馬場悠男先生。
東京大学理学部生物学科卒業。
国立科学博物館名誉研究員
「博物館の研究者という生き方」
私は卒業してから50年くらいたちましたが、新宿高校の事はよく覚えています。天文学部でした。当時の憧れのマドンナの顔もハッキリ覚えています(笑)
博物館というと気楽に案内してるだけ?と思われがちですが、資料の収集や保管・展示など色々な仕事があり、動物学・植物学・地学…など多様な専門家が働いています。
博物館は高校生はただです。デートコースにもいいですよ。
私は人骨の研究をしています。昔の人のことを調べるのには骨を調べなくてはいけません。骨しか残ってませんから。骨は情報のタイムカプセルなんです。骨のDNAから色々なことがわかります。
そういう研究ができるのが科学博物館なんです。
私は昭和20年に生まれました。小学生の時に鉄腕アトムや少年ケニアが連載されていました。当時からものを集めたり研究したりするのが好きでした。当時番長にいじめられて別の中学に行き、そこから新宿高校に進学したんです。平凡な高校生でしたが、やりたい事はいっぱいありました。パイロットにもなりたかった。朝日新聞「ロンドンー東京5万キロ」を読み、海外に行ける仕事に憧れて今の仕事に繋がってると思います。その後ジャワ原人の化石の発掘調査をしました。
野外調査はいわば3kの仕事です。根性もいります。そういう積み重ねで1997年に、80万年前のジャワ原人の歯の化石もみつけ、2001年には頭蓋骨の化石も発掘しました。
展示も考えなくてはいけません。私が主に関わっているのは、生体復元です。
まれに全身の化石を発掘できると組み立ててレプリカを作ります。
色々やりたいことがあり、博物館人として悩んだこともありますが、皆さんの役にたつような仕事をしたいと思っています。
大事なのは文章力。話し方もはっきりと分かりやすくと言うのが大切ですよ。
頑張るということ、また癒しも大切です。バランスが大事なんです。
自分探しの旅は早めに。本当に自分がしたいことを見極めよう!誰でも迷い悩むことはある。そんな時は同窓会に行ってみんなと話そう。

1年生向けの講演で質疑応答もたくさんありました。生徒のみなさん、好奇心旺盛で熱心に聞いていました。青野先生・馬場先生、ありがとうございました。

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